腸内環境とニキビの関係とは?薬剤師がわかりやすく解説!
この記事では、ニキビの原因や腸内環境とのつながりについて、薬剤師の視点からやさしく解説していきます。20〜50代の女性をはじめ、肌トラブルや健康に興味がある方に向けた内容です。
ニキビの主な原因
ニキビは、皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まり、アクネ菌の増殖によって炎症が起こることで発生します。特に思春期やホルモンバランスの乱れが関係しており、過剰な皮脂が毛穴に溜まって炎症を引き起こします。

炎症が進むと膿をもつことがあり、重症化すると傷跡になる可能性もあるため、早めのケアが大切です。
腸内環境とニキビのつながり
近年、腸内環境の乱れがニキビや肌トラブルに影響を与えることが注目されています。腸は「第二の脳」とも言われるほど全身と密接に関係しており、特に免疫や炎症に大きな影響を及ぼします。
リーキーガットと炎症の連鎖

腸内環境が乱れると、腸のバリア機能が低下して有害な物質が血中に漏れ出す「リーキーガット」という状態になります。これが全身の免疫を刺激し、慢性的な炎症を引き起こすと考えられています。
結果として、肌でも炎症が起こりやすくなり、ニキビができやすくなる可能性があるのです。
腸内フローラと免疫のバランス

腸内には善玉菌・悪玉菌・日和見菌がバランスをとって存在しています。
善玉菌が多い状態=腸内環境が良好な状態であり、短鎖脂肪酸をつくることで炎症を抑える働きもあります。
このバランスが崩れると免疫が過敏になり、肌にも影響を与えるとされています。
ホルモンや食事が腸と肌に与える影響
ホルモンバランスや食生活も、腸内環境や皮脂の分泌に影響を与えます。
- 高脂肪・高糖質の食事:悪玉菌を増やし、皮脂分泌を促す可能性
- ストレス:ホルモンバランスや腸内フローラに影響し、炎症を助長
- 月経前:女性ホルモンの変動により皮脂分泌が増え、ニキビができやすくなる
これらの要因が複雑に絡み合って、肌にあらわれてくるのですね。
まとめ|腸と肌はつながっている
腸内環境の乱れは、免疫・ホルモン・炎症などを通じて肌に影響を与え、ニキビの発生や悪化につながると考えられています。
普段の生活で腸活を意識することが、結果的に肌を守ることにもつながるかもしれません。
次回は、ニキビの治療法や日々のケア方法について、具体的にご紹介していきます🧴